医学の話題
■インスリン：筋肉や脂肪組織で、グルコースのGLUT4を介する、細胞内への取り込みを促進する。
■チアゾリジン誘導体：インスリン抵抗性を改善する、アディポネクチンの分泌を増加する。
■糖尿病性神経障害：異常感覚（足先や足底のピリピリ感、ジンジン感、しびれ感、冷感など）が、見られる。
■AGEs：糖尿病の高血糖により、グルコースが蛋白質などと反応して生成されるAGEｓは、血管合併症の原因となる。
■ヘルパーT細胞：MHCクラスＩＩ分子とTCR/CD3複合体との結合や、共刺激シグナル。
■Th1細胞とTh2細胞：Th2細胞が優位に働いている状態では、IgE抗体産生が増加し、アレルギー体質に陥り易い。
■E-ロゼット形成：T細胞や、NK細胞は、羊の赤血球（E）を、細胞表面に結合させ、E-ロゼット（E-rosette）を形成する。
■NK細胞：ＮＫ細胞は、ＮＫ細胞受容体で、標的細胞（ウイルス感染細胞など）の糖鎖を認識し、殺す。
■NKT細胞：ＮＫＴ細胞は、ＮＫ細胞受容体と、スフィンゴ糖脂質を認識する受容体とを持っている。
■MHC：個体のMHC(HLA）の型により、同じ感染症に罹った場合でも、症状の強さなどが、異なる。
■サイトカイン：IL-2、IFN-γなどは、細胞性免疫を制御し、IL-4、IL-6などは、液性免疫を制御する。
■TNF-α：TNF-αは、血管内皮細胞を障害し、微小血栓を作らせる。PGは、TNF-αの産生を抑制する。
■セレクチン：血管内皮細胞が発現する、細胞接着因子で、白血球表面の糖鎖と結合する。
■好中球エラスターゼ：炎症時に、自己の組織も障害する。
■スーパー抗原：黄色ブドウ球菌などから産生される毒素は、T細胞を抗原非特異的に活性化させる。
■抗リン脂質抗体症候群：抗カルジオリピン抗体が陽性で、血栓症を来たす。
■炎症：抗炎症薬は、PGE2産生を抑制し、Ｔ細胞やLTなどによる、強い免疫的炎症反応を起すおそれがある。
■痛み：ツボを指圧すると、軸索反射で、近辺の血行が良くなり、発痛物質が除去され、痛みが軽減する。
■痒み：肥満細胞から放出されたヒスタミンは、真皮で、C線維を刺激して、脳に、痒み感覚を伝達する。
■神経ペプチド：C線維末端より、SPなどが放出され、気道炎症が、増悪する。
■神経線維の分類：脳は、痛みを抑制するようなインパルスを、下行性に出す。
■鼻過敏症状発現のメカニズム：ヒスタミンは、鼻水、くしゃみを、ロイコトリエンは、鼻閉を来たす。
■シアリルLe抗原と腫瘍マーカー：CA19-9やSLXなどの腫瘍マーカーは、シアリルルイス抗原。（「生化学の知識」に移動）
■ルイス式血液型：ルイス式血液型と、ABO式血液型との関係。（「生化学の知識」に移動）
■糖鎖：グルコース（ブドウ糖）、シアル酸などの糖は、複雑に連なって、糖鎖を形成する。（「生化学の知識」に移動）
■シアル酸：糖鎖を構成するシアル酸は、陰性荷電を有し、細胞接着に関係する。（「生化学の知識」に移動）
■糖脂質：糖脂質の代謝で、ガングリオシドや、ABO式血液型物質が、合成される。（「生化学の知識」に移動）
■チャネル：細胞膜を貫通しているチャネル蛋白質が開いて、イオンが細胞内外に受動輸送される。（「生化学の知識」に移動）
■膜ATPase：ATP分解のエネルギーを利用して、イオンを、細胞膜の内外に、能動輸送させる。（「生化学の知識」に移動）
■尿路結石：尿路結石の予防には、脂肪摂取を控え、カルシウムを多く摂ることが勧められる。
■降圧剤：降圧剤には、Ca拮抗薬、ACE阻害薬、ARB、利尿薬、β遮断薬、α遮断薬などが存在する。
■利尿薬：利尿薬は、尿中からのNa+再吸収を抑制し、利尿効果を現わす。
■レニン分泌の調節：Cl-や血圧が低下すると、レニンが分泌され、腎臓でのNa+再吸収が促進される。
■血液凝固と、KK系と、RAA系との関連：血液が凝固すると、発痛物質のブラジキニンが産生される。
■アルドステロン：Na+/K+-ATPase（Na pump）などを活性化させ、腎臓からのNa+再吸収を促進させる。
■尿細管細胞：尿細管細胞では、原尿中からNa+やCl-を再吸収し、原尿中にH+やK+を分泌する。
■Na量が体液量を決定する：食塩など、Na+を過剰摂取すると、細胞外液量が増え、高血圧になる。
■酸塩基平衡：生命活動に伴ない、多量の酸（二酸化炭素と水）や、不揮発性の酸が、生成される。
■ホモシステイン：ホモシステインは、血管内皮細胞を障害する。
■アルツハイマー病：神経細胞膜内コレステロール量が増加すると、アルツハイマー病（痴呆症）を来たし易い。
■パーキン：パーキン蛋白は、プロテアソームでの蛋白分解を促進し、神経細胞死を抑制し、神経を保護する。
■スタチン：スタチン系薬剤は、肝臓でHMG-CoA還元酵素を阻害し、コレステロール合成を抑制する。
■CYP：CYP（シトクロムP450）は、肝臓において薬物の代謝（解毒）を行う水酸化酵素。